【映画】1984 人間の心は統制できるか
『1984』はジョージ・オーウェル原作のイギリス小説です。SF、ディストピア小説に分類されていますが、お堅い感じはあまりしないです。
超有名なので、知ってる方も多いのでは?今日はその映画の方をレビューしたいと思います。ネタバレはそんなにないつもり・・・。
【人の心は統制できるか】
この映画に関しては、人の心は管理できるかどうかについて考えてみたいと思います。
1984では、人が人を監視・統制する社会が描かれています。思想犯罪というものもあり、政府は人の心まで管理しようとしているわけです。
そこで度々問題になるのが、果たして人は人の心までも監視・統制することはできるかと言うことです。
子供は完全に洗脳教育が施せるとして、親世代、つまり監視社会以前を知っている世代はどうか。じゃあ、そのまた親世代は?
主人公らの所属する党は、「戦争は平和である」「自由は屈従である」「無知は力である」というスローガンを掲げていることからも、すでに洗脳は日常的に行われていることが伺えます。
また、「憎悪の時間」という敵国の卑劣さ・野蛮さを党員感情に訴える時間が設定されています。みんなで同じものを、同じ時間に見る訳です。周囲の圧力というものも、党員に精神的な影響を与えていることは間違いないでしょう。
今の日本でも、もしかしたら同じいうなことが行われているかもしれない。ただ、あまりにも日常の一コマとして溶け込んでいるために、私たちが気がついていないだけかもしれない。そう思わせられる作品でした。